Japanese Association of Family Therapy
一般社団法人 日本家族療法学会

会長挨拶

第13代会長に就任して

この度、2025年6月15日付けで一般社団法人日本家族療法学会の第13代会長を拝命いたしました。家族療法学会の更なる発展に精一杯尽くして参る所存でございます。何とぞよろしくお願い申し上げます。

家族療法は、これまでとはまったくものの見方が異なるアプローチであり、誰が悪いから問題が起こっているというような考え方ではなく、何が起こっているのかを理解し、どう支援すれば直面する問題を解決することができるかに視点が置かれています。また、家族の力を最大限に生かすこと、家族の力でさまざまな問題に対応できるようになることが、大きな特徴です。そのため、精神科領域にとどまらず、不登校、非行、ひきこもり、児童虐待、DV問題、夫婦、高齢者家族など、その実践は、いわゆる5領域(医療、教育、福祉、司法、産業)へと広がっております。

学会の責務は、社会に役立つ活動をすることです。本学会では、研修体制として、2015年に家族療法テキストブックを発刊し、家族療法基礎講座、家族療法演習講座を開講しております。また、JAFT・IFT共同ワークショップを開催し海外の臨床家との事例検討会を行っております。そして、本学会として信頼に足る指導者(スーパーヴァイザー)を認定し、その指導のもとに臨床経験と知識を兼ね備えた家族療法家(ファミリー・セラピスト)を輩出するため、資格制度を設立し実施しております。また、年3回学会誌を発行し、研究活動も活発に行われています。

こうした取り組みをより充実させ、家族療法の有効性をより多くの方に知っていただけるように、そして、支援が必要なご家族により一層有用な支援をしていくことができるように努めてまいります。
今後ともみなさまのご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

一般社団法人 日本家族療法学会
会長 村上雅彦

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